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手作り、マルシェ、ケアマネ。「いつ死ぬかわからないから今を楽しむ」熊谷さんの仕事と人生の流儀

「仕事に趣味に、とにかく動き回っています」——そう自己紹介するのは、2025年にあまてらすへ入社した介護支援専門員の熊谷早苗さんです。デイサービスで介護福祉士として12年弱働いたのち、「雲の上の存在」と感じていたケアマネジャーへ転身。現在は利用者様の自宅を訪ね、生活を支えるプランを組み立てる毎日を送っています。手作り仲間と開くマルシェをいつかダブルワークにしたいという夢、「いつ死ぬかわからないから今を楽しむ」という独自の人生観、そして体力的な限界から生まれた転職がどんな景色につながったのか——この記事でお届けします。

 

PROFILE
お名前 熊谷 早苗
職種 介護支援専門員(ケアマネジャー)
入社 2025年(入社約1年)
前職 介護福祉士(デイサービス12年弱)
趣味 手作り、マルシェ活動、友達とのおしゃべり

デイサービス12年——「体がきつくて」から始まった転職

介護の仕事を始めたのは、「人の役に立ちたい」「世話をするのが向いている」と周りに言われたのがきっかけでした。最初は漠然とした思いでしたが、実際に現場に入ってみると、利用者様と接することが自分に合っていると感じて、そのままデイサービスで12年弱続けることになりました。

デイサービスの仕事は、利用者様の送迎に始まり、日中の介助、レクリエーションの企画・運営と、体を使う場面が多い仕事です。やりがいは確かにありました。でも年数を重ねるにつれて、体力的なしんどさが積み重なってきたんですよね。「このまま続けていけるだろうか」という不安が少しずつ大きくなっていって、転職を考えるようになりました。

介護の仕事を離れるという選択肢もあったんですが、長年培ってきた経験と、利用者様と関わること自体の面白さは手放したくなかった。そこで目が向いたのが、ケアマネジャーという仕事でした。介護の世界で積んできた12年は、決して無駄にはしたくなかったんですよね。それが、一歩踏み出す背中を押してくれました。

「雲の上の存在」だったケアマネが、今では自分の仕事に

当時、ケアマネジャーは「雲の上の存在」という感覚でした。現場の自分とは別の世界の人、というイメージです。それが変わったのは、前職の同僚に誘われて一緒に試験を受けることになったからなんです。「せっかくだから」という気持ちで受けてみたら、合格できて。自分でも驚きました。

資格を取ってからは、現場で積んできた経験がケアマネの仕事にそのまま活きてくる場面が多いと感じています。利用者様の生活の様子や介護の実態をわかった上でプランを組めるのは、現場経験者の強みだなと。「雲の上」だったはずの仕事が、今は自分のものになっているというのは、不思議な感覚でもあり、素直に嬉しいことでもあります。

ケアマネジャーの仕事は、担当する利用者様の自宅を月に1回訪問し、プランやサービスの内容を確認しながら困りごとを聞き取ることが基本になります。現場で体を動かすことは少なくなりましたが、その分、利用者様一人ひとりの生活全体を考えながら動く仕事になりました。「この方に今何が必要か」を考える時間が増えて、仕事の密度が変わったと感じています。

研修先として選んだ場所に、呼び戻された

あまてらすとの出会いは、ケアマネジャーの資格を取得した後の研修先を探していたときのことです。受け入れ先の一覧を見て、職場からのアクセスが良く、まだ面識のないところを選んだのがあまてらすでした。特別な縁があったわけではなく、最初は純粋に研修先として来た感じです。

研修中は、「特別にここが良い」と強く感じるというより、職場の雰囲気を静かに観察していたんですが、研修が終わる頃に声をかけてもらったんですよね。「ここで働いてみませんか」と。その一言が、改めて入社を考えるきっかけになりました。スタッフの感じが良かったことと、事務所に人が集まりやすい雰囲気があったこと——そういう細かい印象が積み重なって、「ここなら続けられそう」と思えたんだと思います。

入社してからも、その印象は変わっていません。わからないことがあれば経験のある先輩スタッフに聞ける環境があって、新人でも孤立しないような空気があります。ケアマネの仕事は覚えることも多く、最初は不安もありましたが、「何がわからないかを聞きやすい」という職場の雰囲気が、早く慣れることにつながったと感じています。

体は楽になった。でも、別の緊張感が生まれた

ケアマネジャーに転身して一番変わったのは、体への負担が減ったことです。デイサービスのころと比べると、体調が明らかに改善されました。それは転職してよかったと思う一番の部分です。

ただ、楽になった分だけ別の緊張感も生まれました。ケアマネの仕事は自分の判断で動かなければならない場面が多くて、介護保険の更新期限を管理したり、サービス調整の責任を持ったりと、「自分でなんとかしなければ」というプレッシャーがあります。現場にいたときとは違う種類の責任の重さですね。デイサービスでは目の前の利用者様に集中すればよかった部分もありましたが、ケアマネは複数の方の生活全体を同時に頭の中で管理しながら動く仕事なので、慣れるまでには少し時間がかかりました。

でも、その緊張感も含めて、この仕事が好きだと感じています。利用者様から「そういうことね、ありがとう」と言ってもらえたとき、「毎月来てくれるのを楽しみにしているよ」と声をかけてもらえたとき、自分が役に立てているという実感がある。その瞬間のために動いているという感覚が、今の仕事のやりがいです。あまてらすでは社用車や携帯電話も支給していただけるので、訪問先への移動もスムーズで、動きやすい環境が整っています。

利用者様は本当にいろんな方がいて、毎月訪問するたびに状況も変わります。日々刺激があって、飽きることがない仕事だなとも思っています。「濃い利用者様が多い」というのは、大変さでもあるんですが、それがこの仕事の面白さでもある。現場一筋だった自分が、管理する立場から利用者様の生活を支えることに、じわじわとやりがいを感じるようになってきました。

手作り仲間とのマルシェを、いつかダブルワークに

趣味は手作りで、仲間たちとマルシェを開いているんです。7〜8人のメンバーで、それぞれが作った小物を出品していて、そこでできた仲間とのつながりも大切にしています。マルシェの日はお客さんと話すのも楽しいし、みんなで準備する時間も好きで。友達とおしゃべりするのが好きな自分の性格にぴったりの趣味だと思っています。

将来的には、このマルシェ活動をダブルワークとして育てていきたいんです。日曜日だけでも定期的に開いて、少しでも収入につながれば、と考えています。あまてらすはダブルワークを認めてくれているので、その環境があることはありがたいですね。休日出勤した場合は代休が取れますし、ゴールデンウィークも交代制でしっかり休める。「思ったより自由度が高い」と友人たちに話すと、うらやましがられることもあります。

マルシェの仲間たちとの活動は、仕事とはまったく異なる時間で、頭の切り替えにもなっています。好きなものを作って、それを気に入ってくれた人の手に渡る瞬間の嬉しさは格別です。ケアマネの仕事で利用者様の役に立てた時の感覚と、根っこは似ているかもしれないとも思っています。「誰かに喜んでもらえること」が、仕事でも趣味でも自分の原動力なんですよね。

「いつ死ぬかわからない」——今を楽しむという人生観

仕事面での目標は、ケアマネジャーとしての資格を維持しながら、この仕事を続けていくことです。資格更新の研修も必要ですし、利用者様との関係を大切に積み重ねていきたいと思っています。ケアマネジャーになって間もない今は、まず「ちゃんとした仕事ができるケアマネ」として地域に顔を覚えてもらうことが一番だと考えています。焦らず、でも着実に、自分のペースで積み上げていきたいですね。

プライベートでは、「今を楽しむ」ことを大切にしています。「いつ死ぬかわからない」という感覚が自分の中にあって、貯めるだけでなくバランスよくお金と時間を使いたいんですよね。子供たちも成長して子育てが一段落したこのタイミングだからこそ、自分のことを楽しめるようになってきました。ケアマネという新しい仕事を始めて、マルシェという夢があって、仕事でも毎日いろんな利用者様と出会う——「とにかく動き回る」毎日が、今の自分にはちょうどいいんだと思います。

介護職を長くやっていると、「この先どうしよう」と行き詰まりを感じる時期が来ることもあると思います。体が続かなくなってきた、同じことの繰り返しに感じてきた——そういう気持ちを抱えている方がいたとしたら、資格という選択肢を持つことで景色が変わることもあるよ、と伝えたいですね。自分がそうだったように、意外なルートで新しい仕事にたどり着けることもあるので。あまてらすには、そういうキャリアの転換を経てきたスタッフが他にもいますし、経験を活かしながら次のステージに進める環境が整っていると感じています。

12年間の現場経験があったからこそ、ケアマネの仕事で利用者様の気持ちに寄り添えると感じています。体力的にきつかった時期を乗り越えて、今は仕事も趣味も自分のペースで動ける場所を見つけられました。まだまだやりたいことがたくさんあります。