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お菓子の専門学校を卒業してパティシエとして働いたのち、「将来も長く使える仕事」を求めて介護の道に転身した櫻井広恵さん。前職は重度の方への訪問介護で24時間緊張感の続く日々でしたが、あまてらすでは心の余裕を持ちながら利用者様と向き合えるようになりました。土日休みを軸に職場を選んだ理由、信頼関係を積み重ねて「顔を見たらほっとする」と言われた瞬間のこと、そしてケーキ作りを副業に活かすという夢まで——仕事もプライベートも充実させる働き方を語ってもらいました。
パティシエから介護へ。「長く使える仕事」を探していた
もともとはお菓子の専門学校に通い、卒業後はケーキ屋さんで2年間働いていました。お菓子作りは好きで、仕事としても楽しかったんですが、続けていくうちに「これで将来やっていけるのかな」という不安が出てきて。
当時の手取りはだいたい10万円ちょっとくらい。生活費を払うとほとんど残らないし、ストレスを発散できるような余裕もなかった。ケーキ屋という仕事自体には愛着があったんですが、「結婚したり、将来子育てしたりってなったとき、ケーキ屋って続けにくそうだな」という思いも頭にあって。長い目で見ると、バランスが難しいと感じていました。
ケーキ屋の仕事は早朝から始まることも多く、休日も不定期。好きで選んだ職業だったからこそ続けてきましたが、「生活の軸にするには少し難しい」と感じていた部分もありました。お菓子作りへの愛着は今も変わっていませんが、それは仕事としてではなく趣味や副業として続けるのがいい——そう気持ちが整理されてからは、迷いがなくなりました。
そこで「今後もずっと使える資格って何だろう」と考えたときに、介護が浮かんだんです。中学生のときの職場体験でケアセンターに行ったことがあって、なんとなく記憶に残っていたのかもしれません。近所に未経験歓迎の訪問介護の求人があって、試しに受けてみたら自分に合っていた。そのまま介護の世界に入ることになりました。
介護の仕事は、未経験でも資格を取りながら始められます。おむつ交換や入浴介助など、最初は戸惑うこともありましたが、利用者様と向き合いながらひとつひとつ覚えていきました。「人の生活に直接関わる仕事」という実感が、自分にとってはやりがいになっていきました。ケーキ屋とは全く違う仕事ですが、「誰かのために何かをする」という部分はつながっている気がしています。
前職は重度訪問介護。6年間、気が抜けない日々だった
最初に就いた介護の仕事は、重度訪問介護でした。そこで6年間働きました。重度の方のサポートは、ヘルパーとしてできることの範囲が決まっているのに、緊張感はずっとある。「何かあったらどうしよう」という感覚が常につきまとっていて、精神的にきつかったです。
休みも不定期で、24時間体制に近いような緊張感が続く環境でした。プライベートの時間はなかなか確保できなくて、仕事が終わっても気持ちの切り替えができていない日も多かった。それが長年続いて、「もう少し心の余裕を持って働ける環境に移りたい」という気持ちが強くなっていきました。
重度訪問介護は、介護を必要とする方の生活全体を支える大切な仕事です。でも、一人のヘルパーとしてできることの範囲が決まっているのに、「何かあったらどうしよう」という責任感が常にのしかかる。経験を積むほどその重さがよくわかるようになって、気持ちの消耗が続いていました。6年間で学んだことは多かったですが、「もっと自分らしく働ける場所があるはず」という思いが転職への背中を押してくれました。
前職では、利用者様との会話もあまりない状況でした。障害のある方を対象とした支援が中心で、黙々と作業をこなすことがほとんど。「話す」という時間がほとんどなかったんです。その点でも、少し物足りなさを感じていたかもしれません。
6年間続けられた理由を振り返ると、「やっぱり人の役に立てているから」というのが大きかったと思います。きつい環境でも、利用者様に必要とされていることは伝わっていた。介護という仕事自体が嫌いだったわけではなく、もっと自分らしく働ける環境に移りたかった、というのが本当のところです。

土日休みを選んだのは、将来のライフプランを見据えていたから
あまてらすを選んだ一番の理由は、「土日休み」でした。介護業界で土日休みの求人ってめったにないんですよね。100件以上検索してもほぼヒットしなかったくらいで。そんな中であまてらすを見つけたときは、「ここしかない」という感じでした。
入社したのはまだ入籍前のタイミングでしたが、「これから結婚して、もし子育てするようになったとき、土日休みじゃないとしんどい」という思いがずっとありました。子どもの運動会、家族での外出、休日のゆっくりした時間——そういうものを大事にしながら働きたいなと。短い目ではなく長い目で、自分に合う環境を選びたかった。
実際に入社してからは、土日もしっかり休めています。利用者様から緊急ではない連絡がたまにある程度で、仕事とプライベートの切り替えができている。前職と比べると、その違いは大きかったです。精神的な余裕ができて、プライベートを楽しめるようになりました。
あまてらすは、子育てと仕事を両立しているスタッフも多くて、お互いに助け合える雰囲気があります。「急に子どもの体調が悪くなったから」と休みを調整しなきゃいけない場面でも、臨機応変に対応してもらえる。「家庭を持っていても長く働ける職場」というのを探していた自分にとって、それがあまてらすの一番の魅力だと感じています。
金銭面でも、ケーキ屋時代と比べると大きく改善されました。手取りが上がり、プライベートを充実させる余裕ができた。好きな映画を観たり、散歩に出かけたり、気になるケーキ屋さんを巡ったりと、オフの時間を自分のために使えるようになりました。仕事に充実感があり、プライベートも楽しめる——そのバランスが整ってきた今が、一番自分らしく働けていると感じています。
利用者様との会話が、自分を変えてくれる
あまてらすでは、比較的介護度の低い方を担当することが多く、利用者様とのおしゃべりが自然と生まれます。これが、前職との大きな違いのひとつです。
いろんな人生を歩んできた方々とお話しすると、自分にはない経験や考え方に触れることができます。「あ、そういう考え方もあるんだ」「自分の思い込みだったかも」と気づかされることが多くて、仕事をしながら人として成長させてもらっている感じがします。利用者様に教えてもらうことが、今の自分の支えになっています。
前職のときは会話ゼロに近い環境でしたが、今は訪問のたびに「今日はどうですか」「最近こんなことがあって」という会話が生まれます。たわいないおしゃべりでも、利用者様の表情が明るくなる瞬間があって。「来てよかったな」という気持ちが、自然と湧いてきます。訪問介護は1対1の仕事だからこそ、その関係性が深くなりやすい。それが、この仕事を続けたいと思う一番の理由かもしれません。
コミュニケーションで大切にしているのは、自分のやり方を押しつけないことです。たとえば掃除の仕方ひとつとっても、その方のやり方があります。金銭的な余裕によっても、提案できるサービスは変わってくる。利用者様の状況や価値観に合わせて接することが、信頼関係を作る基本だと思っています。
ある日、長く担当していた利用者様から「あなたの顔を見たらほっとする」と言ってもらえたことがありました。新しいスタッフが入れ替わりで来ることが続いたあとに、久しぶりに自分が訪問したときのことです。自分の家に知らない人が来ることって、利用者様にとっては緊張するものだと思う。だからこそ、「あなたなら安心」と言ってもらえた瞬間は、今まで積み重ねてきたことを認めてもらえた気がして、本当に嬉しかったです。
訪問介護という仕事は、利用者様の「自宅」という一番プライベートな空間に入らせてもらう仕事です。だから、信頼してもらうまでには時間がかかる。でもその分、「信頼してもらえた」と感じる瞬間の嬉しさはひとしおです。この仕事を続けていく理由が、そういう瞬間にあると思っています。
介護業界に転職を考えている方に伝えるとしたら、「家庭がある人でも長く続けやすい」という点をぜひ知ってほしいです。あまてらすは、家庭の事情に合わせて働き方を相談できる環境があります。未経験からでも介護の資格を取りながらスタートできるので、異業種からの転職でも安心です。私自身、「仕事もプライベートも大事にしながら働きたい」という思いで選んだ職場で、その選択が正解だったと今は思えています。

今の目標は「両親を連れて北海道旅行に行くこと」です。家族は沖縄出身で、全員がまだ北海道に行ったことがない。自分の稼いだお金で連れて行きたいという思いがずっとあります。介護の仕事に転職してから金銭的な余裕ができて、「これなら実現できそうだ」と思えるようになりました。ケーキ屋時代には正直考えられなかったことです。それから、あまてらすは副業が認められているので、趣味のお菓子作りを生かして、週に一度くらい副業としてケーキを作って販売するような活動もしてみたいと考えています。仕事も、プライベートも、少しずつ自分の思い描く方向に近づいていっている感覚があります。




