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病気になっても、この街で暮らし続けられる。あまてらすが「地域のインフラ」を目指す理由

孫の結婚式に出席したい。家族と一緒に花見をしたい。長年通い続けた神社に、年末の挨拶をしに行きたい——。病気や障がいを抱えながらも、そんな「大切な日」を諦めてほしくない。あまてらすが目指しているのは、医療処置を届けるだけの訪問看護ではなく、地域に生きる人々の「普通の暮らし」を守るインフラです。

 

「地域のインフラになる」——あまてらすの使命

あまてらすでは、訪問看護の使命を「地域のインフラになること」と表現しています。

インフラとは、あって当たり前のもの。水道や電気のように、必要なときに必ずそこにある存在です。訪問看護が地域にとってそういう存在になれれば、「病気になっても、この街に住み続けられる」という安心感が生まれる。「いつでも地域のお父さん・お母さんになれる存在になりたい」——その言葉が、あまてらすの方向性をよく表しています。

「住み慣れた家で最後まで暮らし続けたい」という思いは、多くの方が持っています。でも実際には、在宅でのケアが難しくなったタイミングで施設入所を余儀なくされるケースが少なくありません。訪問看護の存在が地域に根づいていれば、在宅での生活を続けられる選択肢が広がる。私たちはその「選択肢」を、もっと身近なものにしたいと考えています。

あまてらすが複数の拠点を展開しているのも、このビジョンに基づいています。特定のエリアにだけ強い訪問看護ステーションではなく、「この地域に住んでいる人なら誰でもアクセスできる」存在になること。それが長期的な目標のひとつです。

また、インフラとして機能するためには「安定していること」も欠かせません。スタッフが長く働き続けられる職場環境をつくること、離職率を下げること——それは単なる採用の話ではなく、「地域の利用者様を長期的に支え続けられるか」に直結しています。人が入れ替わるたびに利用者様との関係性をリセットするのではなく、同じスタッフが継続的に関われる体制を守ることが、地域インフラとしてのあまてらすの責任だと思っています。

「大切な日」をあきらめさせない

訪問看護がインフラとして機能するとはどういうことか。そのひとつの形が、「大切な日」をサポートすることだと私たちは考えています。

病気や障がいがあっても、孫の結婚式には出席したい。長年の友人と花見をしたい。ずっと通い続けた神社に、今年も年末の挨拶に行きたい——そういう「特別でも、でも大切な日」が、人生にはある。医療的なケアが必要な方がそういった外出をするには、事前の準備や訪問看護師の同行が必要になる場合もあります。「看護師が一緒にいてくれるなら行ける」——そういう選択肢を、あまてらすは広げたいと思っています。

自費訪問看護の充実に力を入れているのも、この考え方からです。保険の枠内だけでは対応できない場面でも、「大切な日」を支えられる体制をつくる。「行けるかどうか」ではなく、「どうすれば行けるか」を一緒に考える。その積み重ねが、利用者様の生活の質を根本から変えていきます。

こうした「大切な日のサポート」は、利用者様だけでなくご家族の安心にもつながります。「一人では無理だったことが、看護師と一緒なら実現できた」という体験が、家族全体の介護への向き合い方を変えることがある。訪問看護が担う役割は、医療的な処置の提供にとどまらないと、私たちは日々感じています。

訪問しない日も、利用者様のことを考える

あまてらすでは、訪問看護の仕事を「訪問している時間だけ」で捉えていません。

「一度でもご利用いただいた方には、月に一度は必ず訪問するようにしています。定期的に顔を見せることで、利用者様に『何かあればあそこに連絡できる』と思い出してもらえる存在でありたい」——こうした継続的な関わりが、信頼関係の積み重ねにつながります。

訪問看護師がいない時間にも、利用者様は生活を続けています。週2回の訪問であれば、その間の何日かを利用者様は一人で、あるいは家族と過ごしている。「次に来たときどんな状態だろう」「あの方は夜眠れているだろうか」——そういうことを頭の片隅に置いておくのが、私たちの訪問看護師のスタンスです。

訪問看護師は「来た時間だけ看護する人」ではなく、「生活全体を見守っている人」として利用者様の暮らしの中に位置づけられていく。その信頼関係ができてこそ、「急に具合が悪くなったとき」に真っ先に電話がかかってくる存在になれる。私たちが目指す地域インフラとしての訪問看護は、そういう関係性の積み重ねによって実現されていくものです。

「在宅でどのように過ごしていただくと毎日が快適になるか。訪問していない日にどのように過ごされているかを、訪問の時間の中で見抜いて伝えていく必要がある」——この視点が、1回の訪問の質を大きく変えます。

「仕事の範囲」を決めない——役所手続きも、相談事も

あまてらすでは、スタッフが利用者様のためにできることを広く考えることを大切にしています。

たとえば、役所への手続き同行。本来であれば、看護師の業務の範囲外です。でも、その手続きひとつで利用者様の生活が大きく変わることがある。「看護師の仕事ではないかもしれないけど、利用者様のためになるなら動く」——そういう判断を、あまてらすではOKとしています。

「仕事の範囲」を狭く定義しない。利用者様の生活全体を見渡して、「何があれば暮らしがより良くなるか」を考えて動く。この姿勢は、看護師に大きな裁量と責任の両方を与えることを意味しています。「指示を待つだけの仕事ではなく、自分で考えて提案できる仕事がしたい」という方には、あまてらすの現場はとても合っていると思います。

もちろん、なんでもひとりで抱え込む必要はありません。「ここまではやってみよう、でもここからはチームに相談しよう」という判断の感覚は、経験を積む中で磨かれていきます。重要なのは「この人のために何ができるか」を自分事として考え続けることで、その姿勢があまてらすのカルチャーの中心にあります。

「小さなことに気づく」——ご家族も含めた生活全体を支える

訪問看護が支えるのは、利用者様だけではありません。その方を支えるご家族も含めた「生活全体」だと、あまてらすは考えています。

「ご家族にも、できるだけ快適に過ごしてもらいたい。そのために私たちができることは、小さなことに気づくことです」——冷蔵庫の中身、洗濯物の状態、ゴミ箱の様子。医療的なチェックと並行しながら、家の中の「いつもと違う」を見逃さない。その繊細な観察眼が、ご家族の異変や介護疲れをいち早くキャッチすることにもつながります。

在宅療養をする利用者様のご家族は、日々の介護を担いながら疲弊していることが少なくありません。「つらい」と言い出せないまま、ぎりぎりまで頑張り続けているケースもある。訪問看護師が定期的に家の中に入り、「今日の状態」を観察することで、早期にサインをつかんで支援につなげることができます。利用者様の医療的なニーズを満たすことと、家族全体の生活を支えることは、セットで考えるべきことだと思っています。

「患者様のためにできることをもっとやりたい」「地域に根ざした仕事がしたい」——そういう思いを持って働ける場所が、あまてらすにあります。「地域のインフラになる」という言葉は、スローガンではなく、日々の訪問の積み重ねで実現していくものだと思っています。あまてらすのカジュアル見学会では、現場スタッフが実際の働き方や仕事への向き合い方を率直に話しています。ぜひ一度、話を聞きに来てください。